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中国、2024年の臭素(ブロム)市場の価格動向 收藏
時間:2025年4月14日 08:41     作者:Chemtimes

2024年の臭素(ブロム)市場の価格動向は、明確な「W」型を描きながら推移し、

年間を通して価格は大きく変動しました。

■ 2024年の臭素市場動向分析

◎ 年間価格推移(W型)

  • 年初の市場平均価格:24,800元/トン

  • 年末の市場平均価格:21,900元/トン

  • 年間下落幅:▲11.69%

  • ※過去5年での価格水準としては歴史的な低位


【第1段階】1月~4月初旬:急落局面

  • 価格:24,800元 → 18,200元(▲26.61%)

  • 要因:

    • 春節(旧正月)明け、メーカーは在庫消化を優先

    • 下流(難燃剤・中間体など)の需要が低迷し、稼働率も低い

    • 輸入臭素や海水臭素の供給が潤沢で、需給バランスが崩れる

    • 結果として、1Qは単調な下落トレンドが続く


【第2段階】4月中旬~6月22日:反発上昇

  • 価格:18,100元 → 23,500元(+29.83%)

  • 要因:

    • 労働節(5月)前の備蓄需要

    • 市場心理が強気に転換

    • 一部メーカーの出荷調整による供給引き締め


【第3段階】7月~10月中旬:横ばい・レンジ相場

  • 価格帯:19,800~20,600元/トン

  • 要因:

    • 需要が回復しきらず、業者は慎重姿勢

    • 販売側は在庫を手放したくない(惜売傾向)

    • しかし需要弱含みのため、大きな価格上昇には至らず

    • 市場は供需の綱引き状態


【第4段階】10月下旬~年末:一時上昇→反落

  • 要因:

    • メーカーの設備点検・メンテナンスによる供給減で価格上昇

    • しかし価格上昇に対し、下流の抵抗感が強く、需要が後退

    • 結果、価格上昇は持続せず、再びレンジ内での推移に戻る


■ 2025年の市場見通し(展望)

短期的には「震荡偏弱(上下変動しながら弱含み)」の可能性あり

◆ ポジティブ要因:

  • 一部下流分野(特にリチウム電池用添加剤や新型難燃剤など)の需要が回復する兆し

  • 環境規制や安全点検の強化により、海水臭素や中小業者の供給が抑制される可能性

◆ ネガティブ要因:

  • 国内外の需要回復が遅れれば、価格の反発材料に乏しい

  • 輸入臭素の流入継続や在庫積み増しが供給圧力に

  • メーカー側の稼働再開で供給量が増加すると、再度価格に下押し圧力


■ 総合評価

2024年は明確な「W」型で、複数回の上下動を繰り返しましたが、年間としては下落トレンド。
2025年は、「震荡运行为主(横ばい基調)」ながらも、下流需要の改善状況次第で緩やかな

上昇に転じる可能性もあります。


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