2025年3月、中国蛍石の市況は上昇傾向を示し、月末時点での国内フッ石の平均価格は
1トンあたり3775元で、月初の3660元に比べて3.14%上昇し、前年同月比では11.44%
の上昇となりました。
3月は国内のフッ化水素酸価格も上昇し、各地域におけるフッ化水素酸の主流取引価格は
1トンあたり11700〜12200元でした。一部フッ化水素酸設備は依然として稼働停止中で、
現物の供給状況に大きな変化はなく、メーカーは主に需要に応じた調達を行っています。
フッ化水素酸の稼働率は全体で5割強にとどまり、フッ化水素(HF)関連企業は必要最低限
の注文に対応している状況です。そのため、3月のフッ化水素酸市場価格は上昇し、蛍石価格
の上昇を後押ししました。
国内の蛍石鉱山においては供給改善が難しく、一部の鉱山は安全検査のために操業停止となり、
蛍石鉱の供給が逼迫していることが、蛍石市場を支える大きな要因となっています。さらに、
一部冷媒製品の市況も上昇しているため、4月の国内蛍石市場価格は上昇の傾向と推測される。