中国では、QRコードをスキャンしてシェア自転車に乗る、映画のチケットを買う、ショッピングセンターをぶらぶらして買い物をする、家のガス・電気料金を支払う……デジタル時代が進んでいると驚きました。
広州の王さんは、モバイル決済アプリの明細書を見て、支払いの大半をモバイル決済でしていたことに気づいた。「サイフを出さないようになって久しい。今では支払いといえば、いつも習慣的にスマホを出してスキャンしている。前はみんなで割り勘で食事をすると、いざ精算という段になって小銭が足りなくて困っていたが、今は微信(WeChat)のグループ決済の画面を開くだけで精算ができるようになった」と王さん。
このようなインターネットを利用した決済は若者の専売特許ではなく、中高年も積極的に利用している。レストランや野菜マーケットなど、殆どQRコード決済が進んでいる。年寄の陳さんは、「今、自分も少しずつやり方を覚えた。現金を受け取らなければおつりを用意する必要もないし、スピーディですごく便利」と話した。
中国インターネット情報センターがこのほど発表した第52回「中国インターネット発展状況統計報告」によると、今年6月末現在、中国のネットユーザーの規模は9億4300万人に達し、2022年12月より3176万人増え、ネットユーザー全体の87.5%を占めたという。
今では卸売・小売、飲食・文化消費・旅行、医療・教育、公的サービスなどの分野で、デジタル人民元が消費を促進し、内需を拡大する上で重要な役割を果たしている。都市部・農村部住民用医療保健の納入通知を受け取ったら、スマホで『社会保険料納付』のミニプログラムを検索し、画面が出てきたら指先で軽くタップするだけで自治区の外にいても支払いがすぐに完了する」と呉さん。
各地の公的サービス当局が微信や支付宝などのモバイル決済アプリを利用して「窓口」を開設し、人々が出向かなくても、あるいはたびたび出向かなくても、自宅で料金を支払ったり、用を足したりできるようになった。たとえばモバイル決済プラットフォームが各省(自治区・直轄市)のデジタル政府建設に積極的に協力して、「デジタル市民センター」を開設し、各地政府当局と提携して保安、住宅積立金、医療、環境保護、税金、民政、教育、交通・旅行など複数のサービスを提供している。