2023年8月、アジアのPX市場は、初め一時的に下がったが、その後横ばいの展開を見せています。8月28日まで、CFR中国のPXの平均価格は1,059.9ドル/トンで、先月と比べて2.88%上昇し、FOB韓国の平均価格は1,039.9ドル/トンで、先月と比べて2.94%上昇した。
8月初め、米ドル指数の上昇が原油市場を押し下げ、世界経済の見通しに対する懸念が高まり、国際原油価格が下がった。また川下のPTAは在庫が十分である為、PTA価格も下がった。そのため、一部のPTAプラントが停止になった。国内のPX市場はまだ在庫過剰の段階にありますが、PXの価格は主に1,050ドル/トンの範囲で広範な変動を示しました。
今後の供給面では、2023年9月から11月までのPX供給は一時的に減少の傾向である。四川石化の75万トンのPXユニットが9月に定修、浙江石化の900万トンのPXユニットも9月に定修の予定である。一方、福海創の160万トンのPXユニットが再起動される予定です。
アジア市場では、日本ENEOS、日本出光のユニットが定修の予定ですが、韓国のGS、韓国現代、韓国ロッテ、ベトナムのNghiSonが順次再稼働の予定であり、アジア全体のPX供給水準はゆっくりと回復すると予想されている。