7月は複数のポジティブな要因により、中国国内のベンゼン市場は低水準から明らかな反発段階に入りました。その中で、華東地域の石油ベンゼン価格は7月31日に1トンあたり7460元となり、6月末から累計で1345元（22%）上昇しました。各地域の平均変動は下記のとおりです。

7月03日-07日、市況価格6225-6380/㌧、原油上昇

7月10日-20日、市況価格6375-6880/㌧、原油上昇、スチレン価格上昇

7月21日-31日、市況価格6950-7460/㌧、原油上昇、スチレン価格上昇

6月にはベンゼン価格が持続的に下落し、7月の見通しも楽観的ではありませんでした。しかし、7月に入ると、マクロ経済面、原材料コスト、需給面が相次いで好転し、ベンゼン市場が予想外の連続上昇を見せました。

原油価格の上昇、下流工場の再稼働、およびベンゼン水添化反応の生産の稼働が上昇したと見られている。また7月下旬、中国マクロ経済面では有利な展開であり、国内の株式市場や先物市場が全面的に上昇し、大手商品市場も一般的に支援を受けました。市場関係者は後半における経済全体の回復期待が以前よりも明らかに改善していると考えている。