2023年7月以来、中国の酢酸ブチル市場は原材料コストの影響を受けて、価格が上昇する傾向である。更に、8月中旬以降はその上昇速度が加速し、価格は今年最高値を更新し続けています。江蘇省の市場を例に挙げると、8月29日酢酸ブチル取引平均価格はおおよそ1トンあたり8800元となっており、7月末の価格から1550元/トン上昇し、上昇率は21%でした。月間市場平均価格は7793元/トンで、前月に比べて10.78%上昇になった。
現材料のコストの影響を受け、酢酸ブチル工場の価格は上昇していますが、川下では高値の供給に対し抵抗あり、購入が多くなく、酢酸ブチルの価格は一定範囲しか上がらず、一部酢酸ブチル工場が赤字操業となっていることもある。8月29日時点で、華東地域の酢酸ブチルの理論的な粗利は約-67元/トンで、先月末より330元/トン減少になった。需要の低迷と高コストの両方により酢酸ブチル工場が稼働率を落とし、一部の工場がその機会で定修に入り、生産量が下がった。8月の酢酸ブチルの生産量は約5.5万トンと予測され、先月より約6.5%減少する見込みであり、稼働率は48.5%に予測され、先月より3.3%減少する見込みである。
今後、生産量が減少により、需要が若干回復見通しがあれば、急上昇の可能性もあり、注目する必要があると思われる。