中国化学工業新聞によれば、7月26日から27日にかけて、新疆ウルムチで第8回全国リン複肥/リン化学技術イノベーションフォーラムが開催されました。このフォーラムでは、リン複肥およびリン化学産業における過剰な生産能力、製品の同類化、資源および環境への悪化などの課題に対して、参加した専門家らは、エコロジーを優先し、緑の発展を確固たる理念とし、強力な科学技術の支援を通じて産業の相互連携と産業と生態の調和を図る現代のリン化学産業を築く必要性を指摘しました。
中国は既に世界最大のリン複肥およびリン化学産業の生産量と輸出量を誇る国となっています。しかし、伝統的なリン複肥産業では、肥料の利用率が低く、生産能力過剰、製品の同類化が進んでいるといった課題が依然として存在しており、また資源および環境への制約が日増しに厳しくなり、国内外市場競争の激化も進んでいます。リン化学産業でも製品の同質化と生産能力過剰が顕著であり、「三つの廃棄物」の処理は困難であり、製品の精緻化と高品質化が急務です。このような背景から、産業の転換を支えるために、強力な科学技術の革新と緑の発展理念が産業に必要とされています。
リン複肥協会の副秘書長である王臣氏は、産業転換のために4つの経路を提案しています。
1.リン素およびフッ素の利用率の向上とケイ素、カルシウム、マグネシウムなどの効果的な利用の実現です。
2.製品構造、原料構造、および産業構造の調整を行うことです。
3.固体廃棄物の総合利用率を向上させ、総合エネルギー消費および「三つの廃棄物」の排出を低減させること。
4.イノベーション能力の向上であり、選鉱、フッ素の回収、リンギプスの結晶間リンの低減、リンの回収利用技術、非湿法リン酸肥料の効率的な製造工程などが含まれます。