中国国家統計局が31日発表した2023年7月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.3だった。前月より0.3ポイント高かったが、4カ月連続で好調・不調の境目である50を下回った。不動産市場の低迷が長引き、建材などの生産が伸び悩んでいる。
同時に発表した非製造業PMIは51.5で、6月の53.2から低下。製造業と非製造業を合わせた総合PMIも52.9から51.1に低下した。
第2・四半期の中国経済は国内外の需要低迷を背景に小幅な成長にとどまった。
国営メディアが先週報じたところによると、習近平国家主席は今年の発展目標を達成できるとの見通しを示した。だが、アナリストらは経済がさらに失速すれば、5%前後という控えめな成長目標も達成できない可能性があるとしている。
共産党は今月の中央政治局会議で、マクロ経済政策の調整を強化し内需拡大に注力すると表明。穏健な金融政策と積極的な財政政策を堅持し、マクロ調整を的確かつ力強く実施していく方針を示した。しかし、多くのアナリストは、債務リスクへの懸念から当局が積極的な景気刺激策を打ち出す可能性は低いとみている。